Substance とは
ラブアン IBC が 3% 優遇税率を適用してもらうには、3 つの条件を満たす必要があります。これを Substance 要件 と呼びます。
- ラブアン島内の 物理オフィス
- フルタイム従業員 2 名以上
- 年間 MYR 20,000 以上の運営費
どれか 1 つでも欠けると、税率は 24% に跳ね上がります。
1. 物理オフィス
「バーチャルオフィス + 郵便箱」では Substance 不充足とみなされます。実際にスタッフが勤務できるオフィス機能 (机・電話・PC) が必要です。
ラブアン島の中心 Financial Park 内のシェアオフィス利用が一般的で、年 USD 6,100 (約 92 万円) が相場。BANGGA は提携プロバイダ経由で USD 5,500 程度に抑えるアレンジが可能です。
2. フルタイム従業員 2 名以上
「家族を従業員にして給与を払う」は通用しません。実態として勤務記録がある 第三者 の雇用が必要です。
- 給与水準: 1 名あたり月 RM 4,000–6,000 (年 RM 50K–72K = 約 160–230 万円)
- 2 名で年間 USD 12,200 (約 180 万円) 程度を見込む
- 雇用主は SOCSO / EPF (社会保険) の積立義務もあり
現地採用は BANGGA で人材紹介可能 (簿記 / 経理経験者を中心に)。
3. 年間運営費 MYR 20,000 以上
会計監査費・通信費・公共料金・備品費などの「実際にラブアンで使われたお金」が年間 MYR 20K (約 64 万円) 必要。架空の経費計上は監査で発覚しますので、事業実態に伴う支出を明確に分けて記録します。
合計コストと損益分岐点
年間 Substance コスト合計: 約 USD 18,300 (約 275 万円)
このコストを考慮すると、利益 700 万円以上で Substance を払っても 3% の方が 24% より有利になる、という損益分岐点があります。
監査における Substance 確認
ラブアン金融庁 (Labuan FSA) は年 1 回の Tax Filing 時に Substance を確認します。書類だけでなく、現地査察が入るケースも増えています (2024 年以降強化)。
チェックされるポイント:
- オフィス利用の実態 (電気使用量・入退室記録)
- 従業員の勤務記録 (給与振込履歴、社会保険納付)
- 経費の実支払い記録
BANGGA の Substance 構築サポート
- オフィス手配 (Financial Park / Substance パッケージ提供)
- 経理スタッフ採用支援 (現地紹介、Reference Check 含む)
- 運営費の設計 (会計監査 + 公共料金 + その他で年 MYR 20K に到達するパターン提示)
- 年 1 回の Substance 監査対応書類の準備
ラブアン 3% は「Substance を本気で構築する人」のための優遇です。「税金だけ安く済ませたい」というスタンスでは、CFC 税制 + Substance 監査の二重で問題が発生します。覚悟と事業計画を持って臨むのが前提条件です。